2018年9月2日日曜日

works;納品事例 / 住空間のコーディネート( 大阪府・K様 )



< works >
credenza が空間作りのディレクションをした、
納品事例のご紹介です。

■ プロジェクト概要
マンション内装コーディネート;
空間構成のディレクション、家具・建具のベースプラン作成
3LDK( 入居時にリノベーション済み )
家族構成;夫婦( 居住年数約10年 )

前回の更新から間を空けてしまいました。
4回に分けてご紹介してきましたが、今回で一旦〆とします。

関連エントリー;
works;納品事例 / 住空間のコーディネート - 1
works;納品事例 / 住空間のコーディネート - 2
works;納品事例 / 住空間のコーディネート - 3


>> interior, furniture works


■ ダイニングテーブル
天板;和紙貼り仕上げ( オイルウレタン仕上 )/ ハタノワタル
脚;銅( 無塗装 )/ TUAREG( 構造調整・制作 )

まず脚について。
こちらは同じタイミングで制作を進めていたものの構造を倣いつつ、
コンパクトなサイズに合った仕様に調整し、銅で制作しました。

メッキ塗装などのコーティングは施さず、素手で触れると指紋
( =指の脂 )が着く状態で ”第一段階” は終了としました。
手が触れ、空気に触れ、そういった日常の連続によって銅という素材は
徐々に深く燻んだ色に育っていくので、完成はもう少し先ですね。

銅の変化については、一律ではありませんが十円玉硬貨を参考に
していただくとイメージしていただき易いかと思います。



ハタノワタルさんが和紙を貼って仕上げる天板については、
以前ご紹介した こちら や、一連の納品事例 初回エントリー などでも
どんなものかご確認いただけます。

今回は住居用ということで、より水気に対する耐性が高い仕上げを
選んでいます。店頭ではオイルの一度塗り、二度塗りという
仕様違いを( 什器としても )使っているので、
ご興味あればぜひご来店時にご確認・ご相談ください。




■ 下駄箱 / 壁面の化粧
合板( ラワン )、真鍮( 引き戸ハンドル )
意匠調整・制作・取付 / 既存造作家具解体・撤去;NO WAVE
解体・構造確認協力;丸山寛文



既存の造作家具を撤去し、スペースを目一杯使い収納力を倍以上に
増やした下駄箱を設置。傘を収納できるようにしたい、などといった
ご希望に沿えるよう、用途の異なる金具を転用するなど
妙案を盛り込むアレンジで NO WAVE が形にしてくれました。

下駄箱の向い側の壁面に貼っているラワン材は、室内収納することになった
自転車を吊る( 固定する )ハンガーパーツを打ち付けるための補強として、
そして白いクロス汚れをカバーする化粧として設置。

もう一つ要素を加えたところで私が考えたプランは完成なのですが、
諸条件を鑑みこの段階ではここで仕上がりとしました。

この最後の一要素も、いまがその時というタイミングが来たら
ぜひ形にするお手伝いをさせてもらいたいものです。


その他の変更など;

・ 納戸状態だった部屋の仕様変更
物入れ状態の部屋を整理し、一部をセミプライベートスペースに。
既存の建具を撤去し、薄手のカーテンで廊下との空間をやんわりと仕切る。
物理的に明確な仕切りではなく、あくまでも一時的にプライベートを
確保する場、人の集合から外れる場という想定。

・ ダイニングの照明プラン変更
before;
テーブル設置箇所から天井の電源が遠いため、後付けのダクトレールに
スポットライトを取付けて使用。仕様する照明は一台であることから、
ダクトレールは不要→撤去とし、他の方法を考えることに。


after;
ダクトレールを撤去。天井( 下地はコンクリート )にフックを取付け、
そこを経由しテーブル上に照明を引っ張る仕様に変更。( 画像参照 )
フックを経由するため、ワイヤーで重量を支える照明器具を選択。


4回に分けてご紹介してきた、マンションの空間再構成プロジェクト。

いわゆる before/after の before をご覧いただけないため、
「 何が・どこが・どう 」変わったのか、という比較ができないことが
もどかしくもあるのですが、ご紹介してきた画像とそこに添えている
言葉でいくらかでもイメージしていただければと思います。

それぞれの施工がどのような目的で、どのような意図で行われたのか。
そして、それらがどのような形に収まったのか。

一連のエントリーでご興味をお持ちいただけるようであれば、
ご来店時にでもぜひご質問ください。
プラン全体をより詳しく、( 搬入初日に私がしでかしたことと合わせて )
ご紹介させていただきます。

ご相談、そしてご依頼いただいた Kさま、
そして施工に協力いただいた皆さま、ありがとうございました。


■ 協力
家具・建具意匠調整・制作;NO WAVE( 兵庫県 )
テーブル天板;ハタノワタル( 京都府 )
解体・施行協力;丸山寛文建築設計事務所( 大阪府 )
金物意匠調整・制作;TUAREG( 大阪府 )

記録撮影;credenza

関連するエントリー;
→ blog;家具 / furniture
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posted by;堀