2015年7月10日金曜日

diary;湖南・湖東のアトリエ訪問 / 滋賀県



< diary >
店の定休日を利用して、琵琶湖の南側〜東側=湖南〜湖東を
駆け足で縦断してきました。

湖南は信楽、湖東は長浜と、ふたつの町をそれぞれの活動拠点としている
二人の作家に会いに行くのがこの日の目的で、早朝から約半日、
一方に湖、もう一方に田圃と山を望みながらひたすら移動を続けていました。

先ずは信楽へ、面識を持ってからかれこれ6年近く経つ陶芸家の元へ向かいます。

彼のアトリエにはこれまで何度かおじゃましているのですが、
今回は昨年3月以来ですから、久しぶりの再訪でした。



オーブンディッシュ


キャセロール


ピッチャー

陰翳のある、ちょっと物憂げで艶のある表情。
水差しとしはもちろんですが、個人的には花器として使うのが好きです。



最後に制作の現場と道具たちを見せてもらい、今後のことで
あれこれと決め事をし、次の目的地である長浜へ向かいます。

信楽から1時間半ほど、山道から高速に入りひたすら北上します。
高校時代からの悪友が住んでいるということもあり、長浜へはこれまでも何度か
訪れたことがあるのですが、明るい時間に車で来たのはこれが初めて。

中心街から15分ほど車を走らせ、漆器作家のアトリエへ。


早速制作現場を拝見。

加工前の木材がズラッと並ぶ様子は、credenza_CASA の会場である
古民家を拠点に活動する『 wedge 』の工房で見ている景色を思い出します。


フリーハンドルではなく、基準となる型をベースにセットして削っていきます。
型はもちろんお手製。一番上の棚にある型、猛烈に欲しかったです。

あれこれと質問していると、百聞は一見に如かずと言わんばかりに
「 実際にやってみますね 」と、おもむろに小皿サイズの木を削り始めてくれました。




自分で鋼を叩き、加工工程に即した理想的な形のものを作っているとのこと。
この道具次第で器の善し悪しが決まる、と言っても過言でないほど大事なモノ。


厚さ50mmほどの木の板が、あっという間に器の木地に。
ここから更に加工を施し、漆を塗る、乾燥させる・・・という工程に進んでいきます。

伺う前にあれこれと作ってもらいたいモノのことなど考えていたのですが、
こうして工程( の一部 )を見せてもらうと、また違ったアイデアや考えが
出てきたりするもので、この生業にとって制作の現場におじゃますることの
意味の大きさに改めて気づかされた一日でした。

お忙しいなか快く出迎えてくれたおふたりには、この場を借りてお礼を。
楽しい時間をありがとうございました。

おふたりとの今後の展開、ぜひご期待ください。


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posted by;堀