2015年9月10日木曜日

diary;東京出張 / 東京都立現代美術館( 東京都 )



< diary >
先週前半、展示会、冬に開催する個展の打合せ、
そして楽しみにしていた展示を観に東京へ向かいました。

毎年この時期、東京では大きな展示会が開催されるのですが、それに合わせ
( 必ずしもそういうわけでもないのかもしれませんが )都内のいろいろな場所で
大小さまざまな展示会が開催されています。

こういった展示会には全国各地から出展者やバイヤーたちが集まるので、
普段は遠くてなかなか顔を合わせることが出来ないような知人や友人たちと
行く先々でばったり、ということも少なくなく、近況報告などをしつつ
再会を喜んだりするわけです。

自分の知らないヒトや土地の話を聞いたり、伝えたりと、それはとても大切で
有意義な時間であることに違いはないのですが、ただやはり展示会へ来ていることの
第一の目的を見失うわけにはいきません。

お会いしたかった方たちときちんとお話しをしてきましたし、
12月に開催する個展についても作り手と膝を突き合わせて話をしてきました。
その成果は少しずつご報告していきたいと思います。

今回のエントリーは日記ということで、記録をきちんと残した初日の午前中に
足を運んだ美術館の様子を、ざっくりとですが記録しておこうと思います。



おとなもこどももかんがえる ここはだれの場所?




昨年他界された、ヨーガン・レール氏の作品。

移住先である石垣島の海辺に打ち上げられた、日本、そして様々な国から
海を渡ってやってきた大量のゴミ( 形状を考慮し選別したからなのかもしれませんが、
その多くは洗剤の容器やペットボトルでした )を使ったインスタレーション。

いろいろなメディアで紹介されている作品なので、どこかで目にされた方、
実際にご覧になられた方も少なくないのでは。

会期は来月中旬まで、まだひと月以上あります。
上京される際はぜひ。一目見る価値、きっとあるはずです。


もうひとつ。同じ会場で開催されているこちらの展示も。


■ オスカー・ニーマイヤー 展
/ ブラジルの世界遺産をつくった男

ブラジル人建築家、オスカー・ニーマイヤー氏の大規模な回顧展。
氏がその大半を手掛けた首都ブラジリアに建つ建築物の図面、スケッチ、映像、
模型などを軸に、開発によってもたらされたものやその裏側にあったもの、
例えば軍政による圧政などにも言及しつつその功績を紹介しています。


高い吹き抜けのある広いスペースの床一面で、ランドスケープを再現。
※ 展示のほんの一部です



あっちへ行っては腹這いになり、こっちへ来てはまた腹這いになり。
そんなことを何度も繰り返しながら、ブラジリアの都市風景を覗き見。


イヌですね。


このスケッチ、ルーシー・リーの作品を思い起こさせます。

これを形にして建ててしまうんですから・・・構想を練る建築家もですが、
それを許可/可能にしてしまう側もたいがいパンクです。
生きている内に見ておきたい場所と思っていましたが、この展示を見てその想いを
更に強くしました。いやあ、楽しかったです。

とりとめもない内容になってしまいましたが、
ご紹介した展示が開催されているのは
こちらの美術館です。おススメですよ。

場所;東京都立現代美術館
会期;10月12日 まで

posted by;堀